お久しぶりです
「今回の適性試験に対する先生の総評や、見解、予想平均点や目標得点などもしよろしければ教えていただけないでしょうか?」
というご質問がありましたので、
大変遅くなりましたが、若干コメントします。
1 難易度・傾向
センターについては、昨年並みだと思います。
現代文は普通に日本語の読解能力があれば、高得点が望める問題です。試験の目的から言うと良問でしょう。
ローの先生方から言うと、文章能力の低いロー生が多くいるため、大学入試のセンターテストぐらいの問題レベルは欲しいところだと思います。
推論・分析は惑うことなく、しっかりと問題にあたれたかどうかで差がついたのではないかと思います。もう少し、問題処理能力で差がつく問題や、事実の発見で差が付く問題があればよかったかと思います。
結局、全体として、現在の受験生のレベルに対して、70点近い平均点が出る問題ですから、適性試験で合格を判断するのではなく、個別入試が重視されるということでしょう。
したがって、適性試験の点数だけで判断してきた大学院も、判定が変わるのではないでしょうか。
2 目標得点
上記に述べたような変化が無い場合、国公立上位校で80点以上。
私立上位校は平均点程度があれば良いでしょう。
適性の点数だけで入れる上位校では未修のレベルの低さが目に付きます。
今回の新司法試験の結果で危機感を持つ大学院では、小論文などをより重視していくことになるでしょう。
今回の新司法試験で、法務省発表では未修と既修の択一合格数を出していません。
(今年が未修者1期生の受験でした。)
ある予備校によると、その意味は、未修の合格数を出すと、法科大学院の意義が根本から問われることになるからだと言います。
とにかく、個別試験重視に移行するのではないでしょうか。
ところで、適性で点数を取れなかった皆さん、
あきらめずに、前向きに志望校を検討しましょう。
また、相談してください。