こんばんは
今回は法科大学院個別入試の受験者数の変化から考えててみます。
一昨年度は上智・立命・阪大・福岡を除いて、
対前年度比が100%を割る既修者志願者でしたが、
昨年度は殆どの大学で既修者志願者が対前年度比100%を超えました。
現行試験が厳しくなる状況を受けて流れてきたという単純な見方も出来ますが、
やはり、入学するなら短期合格を目指すということで、
昨年度から法科大学院を第一志望とする方(そもそも現行試験を目指さなかった方)が増えています。
今年からはその傾向が一層強まってくる年です。
既修志望者の皆さんは、
法科大学院に応じた法律の勉強をしていただきたいと思います。
(イメージですが、
大学の定期試験で、これだけ書いたのにどうして優がつかなかったんだろうという経験があると思います。
もちろん、ミスやポイントがずれていたということもあるでしょう。
ただ、先生の出題要求に合致してなかったということもあるのです。
つまり、法科大学院試験は各大学の先生方の出題要求というものがあります。
現行試験は、その試験だけで司法試験に合格するわけですから、
それに見合った能力を要求します。
しかし、
法科大学院は2年間大学院で学ばせることを前提としています。
自ずと要求される視点が変わってくるのです。)
その点を考えて、頑張って欲しいと思います。
次に、
筑波大や阪大は対前年度志願者比が100%を切っていました。
いずれも適性試験重視の大学です。
やはり、
昨年度の既修の増加は現行からの流れといえるかもしれません。
その意味で昨年度までは、
適性試験の点数が低くても合格させている法科大学院が結構ありました。
40点代で有名な国公私立大学に合格できていました。
ただ、
大学からの公式発表はありませんが、
私の知る限り、京都大学の最低点は71点でした。
(阪大の公式発表の最低点も同じでした。)
法科大学院卒業時に競争の激化してくる今年度試験を考えると、
それなりの法科大学院に入るためには適性試験の点数は高くなければならないでしょう。
準備的に1ヶ月でOKという方もいらっしゃいます。
ただ、
適性試験は能力試験ですから、
既に能力のある方と無い方とでは、
トレーニング期間が一緒では差がつくばかりです。
一度去年の問題を解いてみて、
今どのぐらい、適性試験に時間をかけないといけないかを考えて見てください。
しかし、
40点代で合格させるというのは、
本来の趣旨からかなり外れていますね。
(政府からの法科大学院への評価がでましたが、
意見が強まるかもしれません。)