こんばんは
早稲田大学の本年度の入試概要が発表されましたが、
関西から進学される方も多く、
(現在、梅田校で実施しています「個人指導演習講座」のクラマネさんも早稲田の合格者ですし、昨年度は早稲田用のPSの添削をよくしました。)
大きな変更点が一つありますので、ご報告いたします。
まず、出願期間・試験形式・第2次選考の面接試験の試験日・・最終合格者発表などの時期、形式は2006年度と同様に行われます。
しかし、
【2007年度入試概要での変更点】
①最終合格者のうち既修2年志願者に対して実施される既修者認定試験は、
最終合格発表の直後(約1週間後)に前倒しになりました。
②適性試験は従来から発表されているとおり、DNC必須、JLF任意から、
DNC・JLFの選択提出(双方提出可)に変更されました。
③また、JLF第4部(表現力を測る問題)の任意提出が認められました。
早稲田受験も視野に入れている方の中には、
上記の変更点の内、①にために、
勉強の計画の変更を余儀なくされる場合もあるのではないでしょうか。
これまでは、既修者認定が年明けの2月に実施されていましたので、
国公立と早稲田を狙っておられる方にとっては、法律の勉強につき、
期限の利益がありました。
たとえば、訴訟法がまだ力不足でも、
9月は立命の憲民刑入試を受験し、
11月は京大の憲民刑商入試を受験し、
残り2ヶ月で、訴訟法に実力をつけ、
早稲田用に望むという形ができたのです。
ところが、今回の変更で、その形がとれなくなりましたから、
早稲田の既修者志望の方は注意してください。
逆に既に六法の準備ができている方は、
これまでは仮に9月に合格していても法律で勝負のできる国公立に12月に合格すればそのままそちらに流れる、という傾向が窺えました。
今度の変更で、既修志願者にとっては2月まで入試準備をする必要はなくなる
(=合格確定後に早い段階からLSを見据えた準備ができる)、という意味では
ある程度は心理的負担が軽減されるとみられるため、従前よりは「既修者にやさしい」
改変であるとも考えられます。
(ただし、早稲田の場合、既修者に関する数値は既修認定受験者と合格者のみの発表に
とどまり、全体志願者に占める既修志願者の比率等は発表されません。
従って、2006年度の既修認定受験者数は67名でしたが、最終合格372名のうち既修認定
志願者が67よりどれくらい大きいのかは、公式には不明である点にご注意ください)。
ただ、ステートメント・面接試験等、圧倒的に未修有利な入試が変更されるわけではありませんし、先生方の姿勢は法科大学院でしっかり、3年間学んで、新司法試験に合格させるというものですから、未修の方にとっては気にする必要はないでしょう。
(ちなみに、既修合格者に対して、未修で入学した方がよいと先生方が説得するという情報もあり、「早稲田は既修の人間の受けるところではない」という先入観があるようなのですが、
先生方は本来的な法科大学院の意義に沿ってやっておられるのだと理解してください。
法科大学院は人を創る学問研究の場なのです。)
早稲田大学
http://www.waseda.jp/law-school/index.html
入学試験について
http://www.waseda.jp/law-school/jp/admission/index.html